黄体機能不全の改善と予防方法

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黄体機能不全の原因は冷えや糖尿病・全身性の疾患

黄体機能不全の症状と検査方法

黄体機能不全とは、卵子を作らせる卵胞刺激ホルモンや黄体ホルモンを作らせる黄体形成ホルモンを分泌させる下垂体や視床下部の機能異常や、子宮・卵巣の機能異常によって起きると考えられています。

 

直接の原因は、冷え・ストレス・自律神経の乱れなどがあげられていて、特に冷えを改善することで黄体機能不全が改善されると言われています。

 

冷えが続くと、内蔵機能が低下したり、自律神経が乱れたりと体の機能低下が起きるだけでなく、ストレスを受けやすくなるリスクもあります。
その為、黄体機能不全が気になる場合は冷えを改善することを意識することが大切です。

 

そのほか糖尿病や喫煙も黄体機能不全症の原因となることもあります。また全身性の疾患が原因になることもあります。

黄体機能不全の症状と検査方法

基礎体温計

不妊症の原因ともなる黄体機能不全は、卵巣でつくられる黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が滞ったり、働きが不十分になったりする状態を指します。

 

黄体機能不全になると、高体温を保てないことから生殖機能が冷えて、受精卵を子宮内膜に着床させることができなかったり、妊娠力が低下する原因にもなります。

 

自覚症状としては、月経前に起きるべき症状が出ないことがあげられます。
ポイント月経周期が短くなったり、月経週間前に黄体期に異常出血が起きたり、胸の張りや熱っぽいといった本来、月経前に現れるはずの症状がなく、この殆どの場合、黄体機能不全によるものだとは思わないケースが多い為、気がつかない妊娠しにくい身体または、不妊の原因となっている場合も多いです。

 

自身で特定するには基礎体温計を活用する

自身で黄体機能不全のリスクを判断する方法は、基礎体温を測定する方法が良いです。
正常排卵周期の中の高温期が10日~12日間未満の場合や、高温期に体温が低下したり、低温期から高温期の移り変わりの区別がしっかりつかない場合は、黄体機能不全のリスクが高いといわれていますので、その場合はかかりつけの医師に相談しましょう。

病院での検査は血液検査やが子宮内膜組織検査

病院で調べる方法は、血液検査で主な検査方法となります。
黄体期に血中の黄体ホルモンの値を調べる方法や、子宮内膜の組織を採取して黄体ホルモンが作用しているかを調べる子宮内膜組織検査といったものがあります。

黄体機能不全の改善は冷え対策とビタミンE

体温が35度~36度未満の場合は、身体の冷えが気になる体温と言えます。
基本的な対策として、普段から体を温めること、身体を冷やさない格好を心がけるようにしましょう。『腹巻・くつ下』などお腹や足先を温めることは、全身の血流を良くして、身体全体を温める作用もあるので活用することをおすすめ致します。

 

 

適度な運動や十分な睡眠も大切

睡眠

ストレスは自律神経を乱すことで血管収縮から冷えに繋がると言われているので、普段ストレスを感じやすい方は、意識してストレスを解消するようにもしてください。
睡眠不足は神経を休めることができないことから、ストレス同様に冷えを招くといいますので、最低でも7時間以上の十分な睡眠をとるように意識するようにしましょう。

 

また、日ごろの適度な運動は全身の血流を良くし、継続することにより筋肉がつき、血流がよくなる作用があることから、冷え性の改善も期待できるので、日ごろ適度に運動することも大切です。

 

食事はビタミンEや黄体ホルモンを分泌を促す食べ物を摂る

アーモンド

ビタミンEは黄体ホルモンを増加させ女性ホルモンの分泌などをおこなう下垂体に働きかけることで、黄体機能不全を改善していくと海外の研究でも明らかになっています。同時に、精子の数が増加して活性化するなど男性にも良いとされています。

 

そのため、不妊治療を専門に行っている病院では、ビタミンEの摂取を積極的に勧めており、毎日食事に取り入れると良いといいますのでビタミンEを含む食品を意識して食事に組み込んでいきましょう。

 

ビタミンEを含む食品は、アーモンド、落花生、小松菜、ほうれん草、アスパラガス、かぼちゃ、アボカド、ひまわり油、卵、納豆などがあり、野菜の中でも小松菜(100gあたり14kcal)・ほうれん草(20.1kcal)・アスパラガス(23.9kcal)・カボチャ(26.1kcal)は、特に低カロリーでいてスーパーでも手に入りやすいのでおすすめです。

ビタミンEを含むサプリメントを活用しても良い

普段、なかなか食事を作ることが難しい場合は、ビタミンEを含む黄体ホルモンの分泌を促す作用が期待できる成分が配合されたサプリメントを選ぶと良いです。
改善のためビタミンEは1日300mgの量を不妊治療専門医は推奨していますので配合量も大切です。

 

ザクロ

黄体ホルモンの分泌を促す作用が期待できる成分は葉酸やマカ、ザクロなどの成分です。
葉酸も卵巣機能を向上させることで黄体ホルモンの分泌を促したり、胎児の奇形リスクを減らしたりするために妊娠前から厚生労働省が摂取をすすめていることもあるので、葉酸も配合されていた方が良いでしょう。

 

マカは、ある研究機関の実験でマカを摂取したグループの方が、黄体形成ホルモンの分泌量が上がり、高体温期も続いたという結果があります。「ザクロ」は女性のホルモンバランスを整えることで、黄体ホルモンの分泌を正常にして、黄体機能不全の予防や改善に繋がるとされています。

 

これらの基準を満たしているサプリは妊娠をサポートする妊活サプリ系に多くありますので成分や選び方については、『専門医が明かす妊活サプリ!男女別サプリの大切な栄養成分と生活習慣』をご確認ください。

身体を冷やす食べ物は控えたほうが良い

黄体機能不全を改善する為に身体を冷やす食べ物はなるべく控えるようにしましょう。
アイスや冷たい飲み物と温度が低いものだけではなく、温めて食べても体を冷やす食品に関してもそうです。

 

体を冷やすことから特に気をつけた方が良い食品

体を冷やす野菜

黄体機能不全の症状と検査方法

基本的に夏が旬・土の上にできる・白や青や緑色の野菜(きゅうり・トマト・なす・小松菜など)は、体を冷やすと言われていて、反対に、冬が旬・土の中にできる・黒や赤や橙色の野菜(にんじん・ネギ・たまねぎ・ゴボウなど)は、体を冷やすと言われる生野菜であろうと、体をあたためると言われています。

体を冷やす果物

黄体機能不全の症状と検査方法

暖かい地方でとれる果物(パイナップル・マンゴー・キウイ・すいかなど)は体を冷やすといい、寒い地方でとれる果物(りんご・ぶどう・さくらんぼ・桃など)は体を温めるといいます。

体を冷やす調味料 酸っぱい調味料(酢・ドレッシング・白砂糖・化学調味料など)は体を冷やし、塩辛い調味料(塩・味噌・しょうゆ・ラー油など)は体を温めるとされています。
体を冷やす飲み物

黄体機能不全の症状と検査方法

白など薄い色・暖かい地域でとれる・発酵していない飲み物(コーヒー・緑茶・牛乳・豆乳・白ワイン・ビール・ウィスキーなど)は体を冷やし、赤など濃い色・寒い地域でとれる・発酵している飲み物(生姜湯・黒豆茶・ほうじ茶・紅茶・烏龍茶・赤ワイン・日本酒など)は、体を温めるといわれています。

 

これらの体を冷やす食べ物を食べる時は、なるべく、体をあたためる食べ物、根菜や温かいスープやお味噌汁も一緒に食すことで体を冷えにくくするので、これらの食材を一緒に食べるように意識してみましょう。

まとめ

この記事のまとめ

 

黄体機能不全は、不妊の原因で、妊娠に至っても流産してしまう可能性があると言われていて、現代人では、ストレスや運動不足や食生活の乱れなどから冷えとともに、黄体機能不全に陥りやすいとも言われています。

 

ただ、改善・予防することは可能で、中でもビタミンEの摂取は、不妊治療でも推奨されているのでかなり最適な対策といえます。

 

他にも、体を冷やさないような冷え対策や、野菜や飲み物など体を冷やす食品の摂取に気を付けるなどを行って、妊娠に備えていきましょう。

産婦人科ドクター

 

 

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