妊活サプリで摂取すべき栄養素は男女別で違う
妊娠するため、妊娠後の胎児の成長を健やかにするためには様々な栄養素が必要になります。男女それぞれで妊活の際に必要な栄養素には以下のようなものがあります。
女性に必要な妊活栄養素一覧
葉酸
葉酸は必須栄養素の一つでビタミンB群に分類されます。血液を作り出すために必要なほか、DNAやタンパク質の合成に関わります。特に女性は妊活時から摂取することが重要になる栄養素です。
胎児の神経管(脳やせき髄になる器官)は妊娠の最初期に形成されます。神経管の形成には葉酸が必要で、仮に不足すると「神経管閉鎖障害」のリスクが増えてしまいます。神経管閉鎖障害が現れると奇形や運動障害、麻痺などが先天性疾患として現れることがあります。妊活から妊娠中にかけて特に重要な栄養素です。
ビタミンB12、鉄
ビタミンB12は必須栄養素の一つでビタミンB群に分類されます。葉酸とともに血液を作り出す作用があるほか、タンパク質・アミノ酸・DNAなどの合成に関わります。
鉄は必須栄養素の一つです。血液中に含まれるヘモグロビンを作るために必要な栄養素で、全身に酸素を運搬するために必要になります。貧血を起こしやすい人は体が冷えやすく、妊活がうまくいかないことがあります。葉酸、ビタミンB12、鉄などの造血に関わる栄養素をしっかりと摂取することが重要です。
大豆イソフラボン
大豆イソフラボンは大豆や豆腐、味噌などに含まれるフラボノイドの一つです。必須栄養素ではありませんが、体内で女性ホルモンと似た働きをする特徴があります。日常的に摂取することでホルモンバランスの乱れを整える効果が期待できます。
ショウガ(ショウガオール、ジンゲロール)
ショウガに含まれるショウガオールやジンゲロールといった成分は血流を改善して体を温める働きをします。冷え性の人は血流が悪く酸素や栄養素の運搬能力が低い傾向にあります。妊活がうまくいかなくなる原因になるため、ショウガに含まれる体を温める働きをする成分を摂取するとよいでしょう。
マカ
マカは成分の名前ではなくアブラナ科の植物の名前です。根に豊富な栄養素を蓄え、滋養強壮食として食されてきました。マカはホルモンバランスの乱れを整えて、妊娠しやすい体にする効果があると考えられています。また女性に対する効果のほか、男性の精力を増強する働きがあるとも言われています。女性だけではなく、妊活中は夫婦で摂取したい栄養素です。
男性に有用な妊活栄養素一覧
亜鉛
亜鉛は必須栄養素の一つです。タンパク質やDNAを合成するために必要な栄養素で、精子を作るときに必要不可欠です。亜鉛が不足すると精子の数が減少するほか、運動性が低下して受精がうまくいきづらくなることがあります。妊活中は特に男性が意識して摂取するようにしましょう。もともと日本人の食生活では不足しやすいため、サプリメントで摂取するとお手軽です。
男性に重要ですが、もちろん女性にとっても重要です。亜鉛は夫婦二人で気を付けて摂取するとよいでしょう。
アルギニン
アルギニンはアミノ酸の一種です。体内で合成することができるため、非必須アミノ酸に分類されます。しかしアルギニンは精子の質や量を向上させ、男性機能を向上させる働きが期待できます。アルギニンは豚肉や鶏肉、魚介類など動物性食品に多く含まれています。妊活を考えている男性は積極的に動物性食品を食べるようにしましょう(ただしカロリーも高いため食べ過ぎには注意しましょう)。
DHA,EPA
DHA、EPAともに魚に豊富に含まれるn-3系の不飽和脂肪酸です。これらの不飽和脂肪酸をよく摂取する男性ほど精子の運動性が高くなるという報告があります。精子の健康を維持して妊活を成功させるために重要になる栄養素です。
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妊活サプリを選ぶための必須栄養素
妊活には様々な栄養素が必要になります。以下のような栄養素が含まれているサプリを選ぶようにしましょう。
マカは女性にとってはホルモンバランスを整える効果、男性にとっては精力増強する効果があります。男女どちらにとっても有効に働き、妊活をサポートしてくれる成分なので妊活サプリに含まれていることが望ましいです。
葉酸は胎児の先天性疾患を予防するために、妊活中から摂取したい栄養素です。胎児の健康を守るためにも含まれた妊活サプリを選ぶようにしましょう。
冷えは全身の血流を悪くして、栄養素や酸素の円滑な運搬を阻害します。ショウガやニンニク、トウガラシのような冷え対策成分が含まれたものを選ぶようにしましょう。
ビタミンB群、亜鉛、鉄などのビタミン、ミネラルは母体にとっては妊娠をしやすくするため、胎児にとっては正常に細胞分裂するために必要になります。単一のビタミン、ミネラルが含まれているのではなくバランスよく豊富に含まれている妊活サプリが理想的です。
DHA、EPAは男性の精子の質を向上させる働きがあります。また女性が十分にこれらの栄養素を摂取していると胎児の脳を発達させる効果が期待できます。DHA、EPAは必ずしも必須栄養素とは言えませんが含まれている妊活サプリを選ぶとよいでしょう。
妊活サプリメントで最もおすすめできるベスト3
上記にあげた妊娠しやすくするために有用と考えられるの栄養素が豊富に含まれているおすすめサプリを3つ紹介します。
妊活サポート成分が全て含まれている妊活サプリです。海外産のマカより栄養素を多く含む日本産マカ100%使用しております。日本産マカには、女性のホルモンバランスを整えるベンジルグルコシノレートはペルー産に比べて10倍、男性の性機能を向上させるアルギニンは4倍含まれています。
妊娠中に必要な栄養素である葉酸や亜鉛、鉄などバランスよく配合され、さらにDHA、EPAや50種類以上の栄養素を含むスピルリナも含まれています。女性だけではなく男性の妊活サポートにも効果的なため、夫婦で飲むことをお勧めできる製品です。
妊活サポート成分のイソフラボンを独自の技術で吸収率を最大限まで高めた妊活サプリです。妊娠に大切な葉酸や鉄分に加えて、冷え対策成分や女性のバランスを整えるザクロエキスなど、女性のカラダと授かるためのサポート成分がたっぷり摂取できる製品です。
妊活サプリの最適な飲み方
妊活サプリは妊活開始から出産まで飲み続けるようにしましょう。上で紹介した妊活サプリは妊活から出産、授乳期までをカバーする栄養素が含まれています。今までの生活習慣や食生活に乱れがあると妊活を開始したからと言ってすぐに妊娠できるとは限りません。
妊活を始めて生活習慣を改善して、妊活サプリを飲んで栄養状態がよくなると自然と妊娠する確率は上がります。
妊活はサプリに加えて生活習慣も意識することも大切
妊活を成功させるためには、妊活サプリを飲むだけでは不十分です。まずは基本的な生活を全体的に改善することが重要です。また、妊活は女性だけではなく男性にも大きな関りがあります。男女別の基本的な生活習慣の改善ポイントを見ていきましょう。
女性の妊活で意識すべき生活習慣
妊活を成功させるために男性も生活習慣の改善が必要と言っても、やはり主役は女性です。妊娠を考えている女性は以下のポイントを改善しましょう。
睡眠をしっかりととる
妊活の成功のためにはホルモンバランスを整えることが重要です。睡眠不足は女性ホルモンの分泌量を低下させ、妊娠する確率を低下させてしまいます。妊娠を考えているならば十分に睡眠時間を確保することが重要です。
最適な睡眠時間は個人差がありますが、それでも1日に最低6時間は睡眠をとるようにしましょう。また夜更かしは避け、なるべく22時から0時の間に就寝できるとなおよいです。起床時間はなるべく同じにして体内時計や自律神経を整えられるようにしましょう。
ストレスを避ける、発散する
人間はストレスを感じると自律神経のバランスが崩れます。特に緊張や興奮に関わる交感神経が優位になってしまい、心身に負担がかかる状態が続きます。そうなるとホルモンバランスが乱れ、生理周期が乱れることがあります。
計画的な妊娠に生理周期の把握は必要不可欠なので、ストレスはなるべく避けて適度に発散するようにしましょう。
適度な運動を行う
適度な運動をすることで自律神経のバランスが整えられます。血流も改善して冷えの解消にも効果的です。冷えは妊娠しづらくなってしまう原因にもなるため、適度な運動は重要です。
基礎体温を計測する
基礎体温は起床した直後の体を動かす前の体温のことです。女性は生理周期によって体温が高いときと低いときがあります。枕元に体温計を常備しておいて基礎体温を計測、記録する癖をつけるとよいでしょう。なお生理が始まってから排卵までは体温が低く、排卵が終わってから生理までは体温が高くなります。排卵日の前後3日ほどが最も妊娠しやすいタイミングです。
男性の妊活で意識すべき生活習慣
男性の場合は精子の質を保つことが重要になります。以下のポイントに注意しましょう。
抗酸化物質を摂取する
精子は活性酸素の害を受けやすいものです。活性酸素により害を受けると運動性が低くなったり、数が少なくなったりすることで妊娠しづらくなってしまいます。ビタミンC、Eを始めとする抗酸化物質を摂取して活性酸素の害を少なくしましょう。
禁煙する
喫煙すると体内に活性酸素が作られます。その結果、精子の質が下がり妊娠しづらくなってしまいます。喫煙習慣がある人は妊活をする前に禁煙するとよいでしょう。どうしても難しい場合は禁煙治療をお勧めします。
きつすぎる下着を着用しない
ブリーフやボクサーブリーフのようなしめつけのある下着を着用すると精巣を締め付け血行が悪くなり精子の活動を抑制してしまうことから精子の質が低下してしまうことがあります。妊活を考えているならばなるべくトランクスのようなゆるめの下着を着用するとよいでしょう。
長時間の自転車、バイクは避ける
長時間自転車やバイクに乗るとサドルによる圧迫や体温の上昇により精子の質が下がってしまいます。長時間自転車やバイクに乗るのは、妊活期間中なるべくは避けたほうが良いでしょう。
長時間の入浴やサウナは避ける
精子は熱に弱いため、長時間の入浴やサウナは避けたほうがよいでしょう。特に妊活をしている間は10分くらいでサッと出るようにしましょう。
夫婦で妊活しても結果が現れない場合
もともと妊娠は妊活をしているからといってすぐにするものではありません。「天からの授かりもの」という言葉があるようにある程度時間がかかります。
ただし生殖年齢にある男女が、避妊をすることなく通常の性行為を継続的に行い、一定期間(1年間)の間妊娠が成立しない場合は不妊症の可能性があります。
【男性不妊の主な原因】
造精機能障害
男性不妊の原因の9割を占める造精機能障害は、『精子』をうまく作り出せない症状です。
ほとんどが原因不明で、血流障害の精索静脈瘤が原因となることもあります。他にも、糖尿病、放射線障害、遺伝などもあげられます。
性機能障害
勃起障害、性欲低下障害等、性に関する障害の総称です。
『肉体面』だけではなく『精神面』が原因となることも多く、泌尿器科、婦人科、心療内科での治療も行われています。
【女性不妊の主な原因】
加齢
女性不妊の多くを占める問題で、『35歳以上』と加齢が原因で、『卵子の生成率の低下』が起きます。
結果、受精が困難なものになります。
排卵障害
正常なホルモン分泌により、卵子が卵巣外にでることを排卵と言い、排卵障害は『排卵』がうまく行われない症状です。
原因は、ホルモン分泌異常、卵巣機能低下、ストレスなどです。
着床障害
着床障害とは、受精卵が子宮内膜に定着する『着床』がうまくいかない症状です。
原因は、ホルモンバランスの乱れ、子宮筋腫や子宮内膜ポリープ等の子宮の病気などがあげられます。
不妊症の場合は個々人で妊活を行ってもうまく妊娠できないため、医療機関での治療が必要になります。不妊症と言えば女性の病気と思われがちですが、男性に原因のある不妊も存在します。女性は婦人科で、男性は男性不妊治療ができる病院でまずは検査することが必要です。
女性の場合は卵巣の機能に障害があったり、子宮筋腫があったり、卵管に狭窄や水腫があったり、ホルモンバランスに異常があったりすることが不妊の原因となります。男性の場合は無精子症やホルモンバランスの異常が原因となります。
まとめ
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