葉酸サプリメントの過剰摂取といわれる量の目安と副作用について
妊娠前や妊娠初期の必須サプリメントと言われている葉酸。食品から摂る葉酸であれば水や熱に弱い為に尿や便と一緒に排出されます。
そのため葉酸を多く含む食品を多く食べても吸収率は50%以下と少なく過剰摂取にはなることはありませんが、逆に吸収率が悪いことから、大切な妊娠時期は食品だけではサプリメントで1日に必要な量を摂取する必要があります。
しかし、必要以上に摂取してしまい飲み過ぎによる副作用も報告があり、過剰摂取による注意も必要です。妊娠時期の1日の葉酸の必要量は400μgとされており最高でも1000μgです。それ以上は過剰摂取となる為に注意するように多くの産婦人科や厚生労働省でも発表されています。
ちなみに、1日の食事から摂れる葉酸の量+サプリで400μgが必要という意味です。このことから殆どの葉酸サプリの1日の摂取量はその規定の量となっているものが殆どです。その為、サプリの裏側に記載されている用法用量はしっかりと守る必要がありますが、なかには守らない方もいる為に過剰摂取などの副作用の注意もあるとされています。
- 妊娠中の葉酸の摂取期間についての参考記事
- 妊娠の周期別でみる葉酸サプリの摂取期間
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葉酸を過剰摂取した場合の~主な副作用~
現在判明している葉酸を多く摂取しすぎた場合(1日に1000μg以上)の副作用は、食欲不振、吐気、むくみ、不眠症があげられます。
その他にも、発熱に伴う蕁麻疹や毛細血管が拡張したことによって皮膚に紅い斑点が引き起こされる紅斑が生じる症状の報告もあります。
さらに、原因不明の痒みや呼吸障害や栄養素の吸収率低下(亜鉛)や高齢者ではビタミンB12の不足が分かりにくくなり発見が遅れてしまうとそれによって認知症を引き起こしてしまうこともあるとされています。
葉酸は特に妊娠初期には必須ビタミンとされていますが、過剰摂取してしまうと様々な健康被害を生じさせてしまい、逆にお腹の赤ちゃんにも被害を与えることにもなりかねません。
最近、オーストラリアで葉酸の摂取しすぎは赤ちゃんの喘息の確率が高くなるという報告がありました。その為、『葉酸は危険?』と間違えた認識をもった方もいらっしゃいますが、あくまで過剰に飲んだ場合の例です。葉酸サプリの副作用についての詳しい情報については『葉酸サプリの副作用!飲まない方が良いサプリの特徴一覧』をご確認ください。
葉酸サプリの摂取量を守って補給することが必要
勘違いして欲しくないのは、妊娠に葉酸が必須ということには変わりはありません。ただサプリメントは天然由来のモノグルタミン酸型の葉酸である必要がありますし、1日の量を厳守し食事は普通に食べて問題ないです。
妊娠時の葉酸は、赤ちゃんの健康を維持する上でとても必要な栄養素であることはもちろん、貧血予防、免疫力アップ、細胞の修復・合成、ガン予防、胃腸の強化、シミそばかす改善などのあらゆる主作用もあるので1日の目安量の摂取は心がることが大事です。
反対に不足すると貧血、神経障害、胃潰瘍などを、妊娠中であればお腹の赤ちゃんに神経管閉鎖障害が生じてしまいます。とはいえ摂取することに過敏にならずに普通に食事をして葉酸サプリの規定の量を守りましょう。
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