葉酸 飲み合わせ

葉酸サプリ110番|トップページ > 葉酸と薬の飲み合わせに注意を!

葉酸は薬との飲み合わせに注意しましょう!

効果が低下する?薬との飲み合わせを気をつけて!

 

葉酸サプリは『他の薬の影響によって葉酸の効果が低下する』といったことがあります。
こちらは、飲み合わせが悪いことでそうなり、飲み合わせが悪い薬というのは一つではなくいくつか存在するので、もし現在服用している薬があれば照らし合わせみて下さい。

保存版!葉酸と飲み合わせが悪い薬一覧

1.メトトレキサート(抗ガン剤)

主に、ガン治療薬として使われる、メトトレキサートは、葉酸の活性化阻害から、効果の低下のほかに、葉酸不足が深刻化することもあります。緊急処置として、葉酸を働かせるためにも、ホリナートという薬剤を投与する治療(メトトレキサート・ロイコボリン救援療法)が行われることもあります。

 

2.トリメトプリム(合成抗菌薬)

主に、尿路感染症の治療に用いられる、トリメトプリムは、葉酸を身体に働かせる、ジヒドロ葉酸還元酵素を抑制することで、葉酸の働きを阻害して、葉酸の効果が得にくくなることがあります。

 

3.ピリメタミン (抗マラリヤ薬)

海外旅行等で、ハマダラカという蚊に刺されて、マラリアに感染した際に使われることが多い、ピリメタミンは、葉酸を身体で働かせる、葉酸還元酵素の活動を低下させることで、葉酸の効果も低下させます。病院でも、葉酸欠乏症による、貧血などが起こらないように、慎重投与されます。

 

4.コレスチラミン、コレスチポル(胆汁酸吸収剤)

動脈硬化、心筋梗塞などの原因となる、血中のコレステロールを減らす薬剤で、葉酸のほかにも、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKの吸収阻害を起こします。病院では、ビタミン剤を処方することで、これらのビタミンの吸収阻害をカバーすることも多いです。

 

5.フルオロウラシル、カペシタビン(抗腫瘍薬)

ガン治療薬として使われる、これらの薬剤は、葉酸と摂取することで、排泄遅延から、副作用が増強する可能性があります。副作用としては、フルオロウラシルは、激しい下痢、出血性腸炎などがあげられ、カペシタビンは、手足の痺れ、吐き気、嘔吐、発熱などがあげられています。

 

6.バルビツール(睡眠薬)

不眠症の治療に使われる、バルビツールは、葉酸を身体で働かせる、葉酸還元酵素を抑制させることで、葉酸の効果を低下させることがあります。

 

7.フェノバルビタール(抗けいれん薬)フェニトイン、バルプロ酸(抗てんかん薬)

てんかん治療として使われる、坑てんかん薬は、薬を働かせるために葉酸が使われるなどから、血中の葉酸濃度を低下させて、妊娠初期では、神経管閉鎖障害のリスクを高める可能性があるとの見方もあります。また、坑てんかん薬の中でも、フェニトインは、葉酸と摂取することで、排出が促されて、効きが悪くなることもあります。

 

8.スルファサラジン(抗炎症薬)

炎症性大腸炎や関節リウマチの治療として使われる、スルファサラジンは、腸での葉酸吸収を妨げることで、葉酸不足に陥ることがあります。ですが、食事やサプリで、しっかりと葉酸を摂取していれば、そこまで影響を受けることはありません。

 

9.クロラムフェニコール(抗生物質)

細菌やウイルスなどの感染症に用いられる薬剤で、葉酸を体内で働かす、葉酸還元酵素の抑制により、葉酸の効果が低下します。クロラムフェニコールを長期的に摂取した場合、葉酸にある造血効果が働かずに、動悸・息切れ・発熱などが起きる、再生不良性貧血になることも多いです。

 

10.ピル(経口避妊薬)

ピルを使って、生理周期の安定や生理痛の緩和や避妊などを行っていると、葉酸が腸で吸収されにくく、葉酸不足に繋がりやすくなります。ピルをやめて、すぐに妊娠が発覚した場合、妊娠初期に行われる、胎児の脳や脊髄の成長に、葉酸が関与できないことから、神経管閉鎖障害のリスクが高まることもあります。

 

11.アスピリン(解熱鎮痛剤)

バファリンなど解熱鎮痛剤に含まれる、アスピリンは、葉酸を不活性化させて、効果を減らすことで知られていますので、妊娠中の風邪や頭痛などでの、安易な摂取は控えたいところです。

 

これら薬と、葉酸を飲み合わせてしまうと、葉酸の吸収が抑制されてしまって、葉酸の効果を実感しにくくなると言われています。また、フェニトインに関しては飲み合わせると、フェニトイン自体の効果が低下してしまうことが解っています。
抗てんかん薬については『てんかん持ちの妊娠出産のリスク低減にこそ葉酸摂取は必要』が参考になると思いますので、そちらのページを参考にしてください。

葉酸と薬を飲み合わせないといけない場合どうするの?

このようなことにならないためにも、上記の薬を飲む必要がある場合は時間をズラして服用することが大事です。

 

基本的に、4時間以上経過するとサプリメントや薬というのは吸収後に排出されることがわかっているので、このことからも少なくても『4時間』は空けるようにした方が良好です。

 

例を出すと、朝に薬を飲んだ場合は夜にサプリメントを飲むという方法が良いです。

 

尚、薬に関して毎食後と決まっているのであれば、サプリメントは就寝前にまとめて2錠であれば2錠の服用といった形でも構いません。
この際の注意点ですが、就寝前は空腹となっているので、胃を荒らさないためにも普段よりも多めの水<コップ1杯半>とともに服用をしてください。

 

上記を守れば、サプリメントと薬が同時に消化吸収されることがなく、葉酸の吸収の阻害や薬の効果の低下が引き起こされる心配もありません。

葉酸と飲み合わせのまとめ

せっかく有効性の高い葉酸サプリメントを摂取しても、飲み合わせによっては効果を感じにくくなってしまうことがあります。そうならないためにも、飲み合わせの悪い薬を服用している場合は“服用の時間帯を2時間程度ずらす”ことが大切と言われています。

 

因みに、飲み合わせしてしまったからといって体に害があるという訳ではないためにその点の心配はしなくても良いのですが、万が一心配の場合はかかりつけの医師に相談してから服用を行ってください。

 

産婦人科の医師が葉酸サプリの選び方を教える

この記事の関連ページ

 

page top