不妊・自然妊娠の為に漢方薬をはじめる目的
不妊・自然妊娠の為に、漢方薬を使った漢方治療をはじめることもおススメです。身体本来の機能を取り戻すことで、無理なく、妊娠に至ることも多いです。
身体に優しい植物性の生薬からなる、漢方薬は、東洋医学の一種であり、不妊の原因を改善する、いくつかの生薬が調合された漢方薬を飲むことで、1~3ヶ月程度で体質が改善され、卵巣機能の向上、卵子の成熟、着床率アップなど、妊娠に必要な環境が整って、妊娠に至りやすくなります。
一般的な不妊治療の、ホルモン治療や人工授精などは、化学物質を用いるため、身体への負担も大きかったり、今起きている症状のみにアプローチしたりするため、効果が十分ではなく、妊娠率は10%~15%といったところです。それに対して、漢方薬は、身体に負担なく、根本から不妊の原因が改善されていくので、妊娠する確率も高くなります。
(西洋医学による不妊治療を否定するものではありません。あくまで一意見として読んでください)
不妊の原因の根本に働きかけて、自然な形で妊娠させる、漢方薬は、一般的な不妊治療のように、身体や精神に負担がかかって、体力や気力が消耗されることもありませんので、妊娠後も元気に過ごせます。
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自分に合った漢方薬の選び方
自分に合った漢方薬を選ぶためには、『漢方薬局』で、不妊に効く漢方薬が欲しいことを伝え、身体の状態を見る四診と言われる、脈診、舌診などを受ける必要があります。
ドラッグストアでも、漢方薬は置いてありますが、漢方薬局と、生薬の種類や質に違いがあるため、効果が十分ではないことがあります。また、四診しないケースも多いことから、自分にぴったりの漢方薬が手に入るとも限らないので、一度漢方を扱っている婦人科で診察を受け処方してもらうとよいでしょう。漢方薬局でも目的や体質に合わせて処方してもらうことも可能です。
漢方薬局の場合、ドラッグストアよりも、値は張りますが、効果が十分ですし、高額な不妊治療よりは、安く続けることができます。
不妊や自然妊娠に良い漢方薬一覧
妊娠しやすくなるだけではなく、他の効能が期待できるものばかりですので、一石二鳥の効果となります。
漢方薬によっては、ドラッグストアで購入できたり、注意点や副作用があるものもありますので、併せてチェックしてみてください。
婦宝当帰膠(フホウトウキコウ)
トウキ、センキュウ、オウギなど、9種類の生薬が原料の、婦宝当帰膠は、血を補って、身体を温め、血の巡りを良くする効果があり、貧血、冷え症、生理不順、生理痛、肩こり、頭痛などの症状にも効きます。不向きな人もいて、体温が高い、ほてりやのぼせがある方には、基本的に処方されません。
購入したい場合は、漢方薬局(取り扱い店)で、四診の際に希望すると、購入できます。この際、他の漢方薬の方が良い場合は、そちらが提案されます。
注意点として、他の病気を治療中・胃腸が弱い・薬の服用でかゆみや発疹などの症状が出たことがある方は、購入する前に、薬剤師に相談する必要があります。
また、1ヶ月間服用して、全く効果が出ない場合も、薬剤師に相談してください。
芎帰調血飲第一加減(キュウキチョウケツイン)
冷え性や血流改善から、不妊はもちろん、生理不順や産後の体力低下にも効く、トウキ、コウブシ、コウカ、ケイヒなど、複数の生薬が含まれており、この漢方薬が向いている人は、虚弱体質、体力低下、貧血、気分が塞ぎやすい人です。
購入したい場合は、漢方薬局(取り扱い店)で、四診の際に希望してみてください。
注意点として、他の病気を治療中・妊娠中・胃腸が弱い・薬の服用でかゆみや発疹などの症状を起こしたことがある方は、購入前に、薬剤師に相談する必要があります。
副作用に、発疹、かゆみ、吐き気、食欲不振、胃部不快感などの症状がありますので、何らかの症状が起きた場合も、直ちに服用を中止して、薬剤師に相談してください。
桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)
ドラッグストアでも売られている、桃核承気湯は、トウニンやケイヒなど、血流を良くする生薬が含まれていて、冷え性、肌荒れ、便秘、生理痛にも効きます。この漢方薬が向いている人は、体力があり、どちらかというと肥満体質で、顔色が良く、便秘によって下腹部が張っている人です。
注意点として、他の病気を治療中・妊娠中・虚弱体質・胃腸が弱い・以前に薬の服用でかゆみ等の症状を起こしたことがある・下剤を服用している方は、購入前に薬剤師に相談する必要があります。
副作用に、発疹、かゆみ、腹痛、下痢などの症状がありますから、何らかの症状が起きた場合も、服用を中止して、薬剤師に相談してください。
また、1ヶ月間服用して、全く効果が出ない場合も、同じく薬剤師に相談してください。
当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
こちらも、ドラッグストアで購入可能で、血流を良くして、身体を温める、トウキやセンキュウなどの生薬が含まれていて、冷え性、疲労、貧血、生理不順、生理痛、むくみ、頭痛、めまい、肩こりなどにも効きます。この漢方薬が向いている人は、色白で痩せ型、冷え性があって体力がない人です。
注意点として、他の病気を治療中・胃腸が弱い・以前に薬の服用でかゆみ等の症状を起こした方は、購入前に薬剤師に相談する必要があります。
副作用に、発疹、かゆみ、食欲不振、胃部不快感などの症状がありますから、何らかの症状が起きた場合も、服用を中止して、薬剤師に相談してください。
また、1ヶ月間服用して、全く効果が得られない場合も、同じく、薬剤師に相談してください。
漢方薬を飲むタイミング
漢方薬は、空腹時である、『食前(食事の30分前)』または『食間(食事の2時間後)』に、『水または白湯』と一緒に飲みます。
空腹時の理由は、胃の中に食べ物が入っていると、混ざり合って、効果を損なうことがあるからです。
水以外のジュース等と飲むのも避けた方が良く、苦味を味わうことで、胃腸の調子が良くなるなど、漢方薬の味に効果が有る場合もあるので、水または白湯が良く、胃腸の調子が悪い時は、胃腸を冷やして機能低下にならないためにも、白湯と飲んだ方が良いです。
漢方薬には、独特の苦味があって、飲むのがキツイ場合は、薬剤師に、そのまま飲まなくても大丈夫かどうかを確認して、薬局等で売っている、オブラートに包んで飲むと良いでしょう。
漢方薬と葉酸サプリの相乗効果
葉酸サプリは、妊娠してすぐの胎児の成長サポートから、脳や脊髄の障害である、神経管閉鎖障害のリスクを低減するため、厚生労働省から、妊娠希望者や妊娠初期の摂取が推奨されています。
また、妊娠前に飲むことで、正常な卵子や精子の形成から、ダウン症のリスクを低減させたり、不妊の方では、着床率を高めたりするため妊活中から飲んでいる方も多いです。
漢方薬との併用が問題ないため、併用されている方もいて、併用による『相乗効果』から、健康な子供を妊娠されている方も多いです。
相乗効果の仕組みは、こちらでも紹介している、不妊や自然妊娠の為の漢方薬は、
十分に、相乗効果を出す飲み方は、「同時摂取を避けてずらして飲む」ことです。二つが混ざることで、効果が低下することもあるので、葉酸サプリは、就寝前にまとめて飲むなど、ずらして飲みましょう。
また、併用する上での注意点として、「妊娠後は漢方薬の服用を止める」ことです。こちらで紹介している漢方薬の中にも、妊娠中NGなものがあって、妊娠中の体調を悪くする可能性もありますので、こまめに妊娠をチェックして、妊娠が分かったら、葉酸サプリ一本に絞りましょう。
漢方薬・葉酸サプリと上手く付き合って妊娠するためにできる生活習慣
漢方薬と葉酸サプリを摂取することは、妊娠の確率をあげるために得策ですが、不規則な生活、睡眠不足、偏った食生活、ストレス過多など、生活習慣が乱れている場合は、身体の機能が弱りやすいため、高い効果が期待できないこともあります。
そんなことにならないためにも、『同じ時間に起床して就寝するなど規則正しい生活・7時間以上の睡眠・外食やコンビニは控えて料理をつくる・ストレスを溜めないように運動や趣味を充実させる』ことにも、気を配っていきたいところです。
産婦人科の不妊治療でも、まずは生活習慣を正すように指摘されますから、漢方薬や葉酸サプリだけに頼らずに、生活習慣にも気を配って、妊娠の確率を上げていきましょう。
まとめ
漢方薬による漢方治療は、自然な形での妊娠が期待でき、ホルモン治療等の不妊治療を受けて、効果が出なかった方でも、妊娠に至っています。
ただし、効果を出すためには、自分に合った漢方薬を飲む必要があるので、あらゆる診断から、自分にぴったりの漢方薬を処方してくれる、産婦人科もしくは漢方薬局で処方される漢方薬がおすすめです。食前または食間の摂取と、正しい飲み方であれば、十分な効果にもなります。
また、葉酸サプリと一緒に飲むことで、相乗効果も期待できますから、「漢方薬と葉酸サプリの相乗効果」で紹介した、飲み方や注意点に気をつけながら、併用してみてください。
気をつけることと言えば、もう一点ありまして、食生活や睡眠など生活習慣を見直して、健康的な毎日を送ることも大切で、漢方薬&葉酸サプリにある、妊娠率を十分に上げることに繋がります。
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