妊娠初期の症状は主に4週目~15週目に現れることが多い
まず妊娠初期というのは、妊娠4週目~妊娠15週目までの期間を指します。症状を自覚するタイミングは人それぞれですが、ホルモンバランスの関係で「生理が遅れたかな?」と感じる妊娠4週目よりも前に症状が現れる人もいます。
妊娠初期の症状の特徴としては、吐き気や気持ち悪さといったつわり症状をはじめ、風邪のような微熱、鼻水といった症状や貧血などです。他には強い眠気や倦怠感、少量の出血、腰や下半身に痛みを覚えたりすることもあります。基礎体温が高温状態を維持しているといった変化も見受けられます。
こうした症状は多数ある妊娠初期症状の一例です。詳しい症状については、次の「妊娠初期症状のチェックシート」で説明します。
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主な妊娠の症状一覧・妊娠初期症状のチェックシート
ここでは妊娠初期に現れる症状をチェックシート形式で紹介します。人によって現れる症状やその程度は異なってきますが、こうした症状が多く見られる場合には妊娠の可能性が高いと考えられています。
【妊娠初期にみられる症状(チェックシート)】
少量の出血
おりものの量が変化(多くなる、少なくなる等)
チクチクとしたお腹の痛み
腰痛
下半身の痛み
乳房のはりや痛み
つわり(吐き気、気持ち悪さ等)
食べ物の趣向の変化(酸っぱいものが好きになる等)
においに対して敏感になる
食欲の低下
風邪のような症状(微熱、鼻水等)
貧血
肌の変化(肌荒れや吹き出物等)
むくみ
強い眠気
お手洗いが近くなる
情緒不安定(イライラ、過度の不安等)
基礎体温の変化(高温状態を維持している)
症状には個人差があるため、人によって症状の強さとその感じ方は異なります。今チェックシートで挙げた内容以外にも症状は確認されており、中にはこうした症状や変化を感じずに妊娠が判明する人もいるぐらいです。
なお、これらの症状に当てはまるからといって、妊娠を保証するわけではありません。最終的な判断は産婦人科医による診断が必要となりますので、あくまでもチェックシートは目安として利用してください。
より正確に妊娠を判断するには妊娠検査薬を使用する
妊娠初期の症状が体に現れはじめたら、まずは妊娠検査薬で妊娠をしているかどうかを確認しましょう。
最終的には医師の判断が必要となりますが、現在市販で販売されている妊娠検査薬の多くは判定精度が99%以上です。そのため妊娠しているかどうかを自分で確認するには妊娠検査薬の活用が欠かせません。
妊娠検査役や使用する『時期』で選ぶこと
自分にあった正しい妊娠検査薬を選ぶためのポイントとしては「使用する時期に合う検査薬かどうか」です。一言で妊娠検査薬といってもその種類は豊富で、それぞれの検査薬によって検査に適した時期が存在します。
一般的なドラッグストアで販売されている妊娠検査薬の多くは「生理開始予定日の一週間後から使用可能」というものがほとんどです。そのため、生理予定日より前や生理予定日当日にこの検査薬を使用しても正確な結果を得ることはまず難しいでしょう。
どうしても生理予定日よりも前にフライングで検査をしたいという方や生理予定の1週間後まで待てないという方は「早期妊娠検査薬」というフライング検診向けの妊娠検査薬の使用を検討してください。
薬局での検査薬購入はちょっと恥ずかしいという方や忙しい方には通販での購入がおすすめです。通販の場合には、中身が分からないように届けてくれます。それ以外にも妊娠検査薬の種類やその紹介ページ等が充実しているため、検査薬のメリット・デメリットを比較しながら「自分に合った検査薬」を選ぶことができます。
簡単にではありますが、以下に一般的な妊娠検査薬の使用方法をまとめます。
【妊娠検査薬の一般的な使い方】
尿をろ紙全体に一定時間吸わせるまたは振りかける。
(アクラスの場合には3~5秒ほど尿を吸わせます。この時間は商品によって異なります。)
ろ紙を下にむけたまま、乾燥しないように付属のキャップでふたをする。
(ろ紙を上にむけたり、降ったりすると正しい検査結果が得られない原因になるため。)
検査結果が出る面を上にして、水平な場所に静かに置く。
(手に持ったりしたままだと、ろ紙中の尿が判定場所まで運ばれないため。)
指定時間になったら速やかに検査結果を確認する。
(商品にもよりますが、一定時間を経過すると結果に影響が出てしまうため。)
- 参考記事(外部リンク)
- 株式会社アラクス 妊娠検査薬の使い方
基本的な妊娠検査薬の使用方法を知りたい方は株式会社アラクスの動画も合わせてご覧ください。なお使用する検査薬によってその使用方法は異なってきますので、検査薬使用前には使用予定の検査薬の説明書や公式サイトを必ずご確認ください。
使用タイミングが早すぎたり、確認時期に合わない妊娠検査薬を使用したりすると妊娠をしていても結果が陰性となる場合があります。そうした可能性が高い場合には、時期を変えて再度妊娠検査薬を試してみたり、確認時期に合う妊娠検査薬を使用したりしてください。
妊娠初期症状を感じたら早めに産婦人科の診断を!
妊娠初期症状を感じる場合には、早い段階で産婦人科を受診するようにしましょう。妊娠は基本的に女性の体に強い負担がかかります。そのため早い段階で妊娠が分かるほど、心身ともに妊娠に向けた準備をする時間と余裕が持てます。家族や職場といった周囲に対しても早い段階で妊娠・出産に向けた協力がお願いできるので、いざという時に焦らないで済みます。
もちろん妊娠検査薬を使用していない段階で、産婦人科を受診することは可能です。あまりにも早いタイミングで受診をすると産婦人科の検診でも適切な結果が得られない可能性があるため、生理予定日の1~2週間後を目処に受診するのがよいでしょう。「どのような妊娠初期症状がみられるか」など問診で聞かれるので、医師に説明できるよう簡単にまとめておくと話しやすいです。
産婦人科の正しい選び方は通いやすさと医師の相性を重視する
産婦人科の選び方としては、自分が通いやすい場所が一番です。立地はもちろん、予約の取りやすさや開業時間帯なども大切な要素です。
妊娠以外のストレスを避けるためにも、スタッフさんの対応もしっかりと確認する必要があります。もちろん先生との相性も大切です。相性がよくないと、不安なことや疑問があった時に気軽に相談できなかったり、悩みやすくなったりしてしまいます。とにかく通っていてストレスがかからない産婦人科を選びましょう。
産婦人科の妊娠検査・診断方法は血液検査や尿検査
産婦人科で行われる検査は、卵巣や子宮の様子を確認するために膣内に器具を挿入する内診をはじめ、血液検査や体重測定、尿検査などです。病院によっては検査時に簡単な着替えをする場合もありますが、多くの場合はそのままの服装で検査が行われます。そのため上下ともに脱ぎやすい服装の方が検査の時はよいでしょう。また内診時に出血をすることもあるため、肌着など血がついても大丈夫な製品や対策をしていった方が無難です。
- 参考記事(外部リンク)
- 愛知県碧南市産科・婦人科 岡村産婦人科 妊娠がわかったら
まとめ
ここでは妊娠初期における症状と適切な妊娠検査薬の選び方、産婦人科を受診するときに気をつけたいことを中心に紹介しました。妊娠初期にどのような症状が現れるのかを理解し、早めに産婦人科を受診することで、スムーズにその後の妊娠生活・出産につなげていきましょう。 |