着床とは?
着床とは、受精卵が子宮内膜に根付き、妊娠に結びつくことです。性交渉を行い、卵子と精子が結合して『受精卵』となり、『子宮内膜』まで運ばれます。
大体『排卵日から7日~10日』程かけて、受精卵が子宮内膜まで到達し、受精卵の子宮内膜『定着』により妊娠に至ります。受精しても着床に至らないこともあり、この場合は『化学流産』と呼ばれます。
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身体の変化は着床前や着床後の症状かも!
受精して着床する『着床前』や着床して妊娠に至る『着床後』は、妊娠環境を整える為の『ホルモン分泌』により身体に様々な症状がでます。
症状がでる時期は、最終生理開始日の妊娠0週目~妊娠3週目の1ヶ月間の『妊娠超初期』です。この時期は、妊娠検査薬を使っても妊娠の反応が出ません。
下腹部の痛みや頭痛など妊娠超初期症状がおきた場合は、お腹を温めたり頭を冷やすなどして『安静』にすることが大切です。それでも症状が気になる場合は、妊娠の可能性を告げて『医師』に相談してください。
間違っても、自己判断による『市販薬』の服用は行ってはいけません。場合によっては、『奇形』など胎児の成長に悪影響が加わることもあります。
~着床前や着床後の症状一覧~
・生理のような出血が2~3日続く
・おりものの量が増えたりサラサラ状など変化する
・胸の張りや乳首の痛み
・下腹部の痛みやチクチク感
・頭痛
・眠気やだるさや微熱
・情緒が安定しない
・トイレが近くなる
・食の好みが変化
・においに敏感になる
・肌荒れやニキビができる
葉酸には着床促進や受精卵の成長に働きかける作用も!
葉酸は造血ビタミンとも言われており、その作用から『着床促進』や『着床後の受精卵の成長』に働きかける効果も期待でき、その結果、健康な胎児の妊娠に結びつきやすくなります。
いくら卵子と精子が受精しても、子宮内膜に定着する『着床』が成功しなければ、妊娠には至りません。さらに、着床後の受精卵の『成長』も正常に行われなければ、死産や障害を持った子が生まれるリスクも高くなる場合もあります。
葉酸は、着床を促すことはもちろん着床後の受精卵の成長にも関与する成分と言われておりますので『元気な赤ちゃんを授かる』上で欠かせない栄養となります。
葉酸が着床力や妊娠力を上げる効果と理由
葉酸を十分に補給することで、造血作用から結果的に、『子宮内膜強化』・『子宮内の血流促進』につながり、着床が促され、着床後の受精卵の成長をサポートします。
葉酸は、妊娠中に不足しやすい鉄分や造血作用から妊娠サポートにも作用が期待できるので、妊娠したい方や妊活を計画している方は、『妊娠前』からの摂取がおすすめです。
以下に、葉酸の着床力や妊娠力についてがまとめてあります。
1.子宮内膜強化
葉酸の細胞分裂や増殖に働きかけるため、結果的にフカフカで厚い、健康的な子宮内膜の強化のサポートにも役立ちます。
フカフカで厚い子宮内膜は、受精卵を『着床』しやすくするだけではなく、受精卵をしっかり守って『定着』させます。着床はもちろん定着率も高まるので、妊娠に至りやすくなります。
2.子宮内の血流促進
葉酸の血液をつくる造血作用や血液サラサラ効果により、子宮内の血流も良くなる作用が期待できます。
着床後の受精卵は、『血液』で運ばれる栄養や酸素で成長が行われるので、血流が良くなると、受精卵の成長促進に繋がります。
また、葉酸が満たされることにより期待できる細胞分裂や増殖作用は、『正常な受精卵の成長』のサポートも期待できます。その結果、死産や障害児のリスクの低下も期待できます。
着床時期にしてはいけないことと過ごし方
着床時期は排卵日から1週間程度と短いですが、この間に行ったことが原因で、『化学流産』に繋がることもあります。運動や性交渉等、どれも『身近に潜む習慣』なので、意識して気をつけなればなりません。
× 身体を冷やす
冷房や冷たい飲み物やアイスなどで身体が冷えると、子宮内の冷えから機能が低下して、着床失敗や正常に受精卵が育たずに死産や障害を持った子が生まれることもあります。身体を冷やさないように厚着をして、冬が旬で寒い地方で採れる身体を温める食べ物(カボチャ・大根・玉ねぎなど)も摂るようにしましょう。
まとめ
× 激しい運動
激しい運動は身体に負担をかけやすく、着床に支障をきたすことがあります。
反対に、ウォーキングやヨガなど適度な運動は、血流促進に働きかけるので、着床に良い影響を与えます。
× 性交渉
性交渉の刺激による子宮収縮が原因で、着床が妨げられることがあります。
不妊治療を行う病院でも、着床時期の性交渉は避けるようにと注意が促されます。
× 喫煙やストレス
喫煙やストレスは、どちらも血管を縮ませて血流低下を起こし、着床や着床後の受精卵の成長の妨げになります。その為、禁煙に努めて、ストレスも溜めないように適度な運動や趣味などで発散させましょう。
まとめ
妊娠する為に重要な着床についてや、葉酸と着床の関係性も紹介しました。
妊活中やベビ待ち中に葉酸を摂取しておくことで、着床がスムーズになり、着床後の受精卵の成長も正常になります。併せて、着床の妨げになる激しい運動や性交渉なども控えれば、健康な赤ちゃんを授かりやすくなります。
着床時期は妊娠環境を整える為のホルモンから、熱っぽさや腹痛等の体調不良が起きやすく、無理することで妊娠に至らないこともあります。
その為、安静第一で、症状が気になる場合は、医師に妊娠のことを告げて安全な薬を処方してもらいましょう。 |
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