厚生労働省が葉酸の摂取を推進している理由4つとその基準値について
厚生労働省が葉酸の摂取を推奨するようになったのは、つい数年前のことです。
なぜ突然、妊娠を計画している女性に葉酸の摂取を推進するようになったのでしょうか?その理由は以下の4つです。
1.妊娠初期のお腹の赤ちゃんの疾患である神経管閉鎖障害の発症率の低い国で“葉酸”がそのリスクを減らすとの報告がされた
2.葉酸不足によって神経管閉鎖障害が引きこされる可能性が高い
3.葉酸を摂取していない米国に比べ日本での神経管閉鎖障害の発症率が高まっている
4.今後の食生活(外食など)において葉酸の不足を引き起こす可能性がある
一日どのくらい摂取するの?葉酸の基準値とは?
これらの事によって、厚生労働省は妊娠希望者はもちろん妊娠中には神経管閉鎖障害の発症率を下げて健全な赤ちゃんを産むためにも葉酸の摂取をするようにと呼びかけてはじめました。
では毎日どのくらいの量の葉酸を摂取すれば良いのでしょうか?その基準値、一日に必要な葉酸は400μg(0.4mg)とされています。
特に妊娠1ヶ月前と妊娠3ヶ月までは毎日400μgの葉酸を食事以外のサプリで摂取するように厚生労働省が推奨しているのです。
その中で気を付けなければならないのは葉酸の過剰摂取です。なんでもそうですが取り過ぎもよくありません。葉酸は1日当たり1000μg(1mg)をオーバーしないようにすることも付け加えられていますので過剰摂取には注意しましょう。
妊娠3ヶ月以降の推薦摂取量については、こちらの表にまとめておりますのでご参考になれば幸いです。
厚生労働省が葉酸はサプリで摂取するように呼びかけている訳とは?
葉酸だけではなく妊娠希望者や妊娠中は健康維持を努める必要があるので、日頃から栄養のバランスがとれた食生活を送る必要があることは忘れずに実践していきましょう。
加えて、妊娠中はタバコやお酒は控えることが大事です。
また、厚生労働省は食品よりもサプリメント(栄養補助食品=からの葉酸の摂取を推奨しています。その理由は、葉酸は『体に吸収されにくい』・『熱に弱く調理すると破壊されてしまう』という2つの理由があります。
例えば葉酸が多く含まれている野菜を1日350g摂ったとしても調理の過程で葉酸が失われているので基準値の量が摂取できないことや、消化などの代謝過程で体内に吸収される量が少なくなってしまって必要な量には満たないのです。
(食品の場合、体内で利用される葉酸は5割程度とされています。)
葉酸サプリなら1日の基準値を確実に摂取できる!
妊娠を計画している方や妊娠中の場合は、つわりが酷く食べられない場合もあります。それに食品だけだと葉酸が不足し赤ちゃんに神経管障害等の発症率が高くなることから、確実に摂取できるサプリメントが推進されているのです。
葉酸の大切さを知っている方はシリアルやジュースに葉酸を多く含む食材などを加えて、しっかりと補えるように工夫しているもののそれでも吸収率を考えると十分な葉酸が摂れるとは言いがたくなります。
葉酸サプリは初めから消化・吸収されやすく(サプリの場合は、8~9割が体内で有効に働くとされています。)、また妊娠中に必要なビタミンやミネラルも含まれているものが多くあります。これらのことが厚生労働省が葉酸はサプリを推奨している理由と言えます。
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