そもそも発達障害・自閉症とは?
発達障害の一種である広汎性発達障害に分類される自閉症は、発達障害や自閉症とも呼ばれ、脳の構造または機能の異常だといわれています。
遺伝の確率は低いものの、家系で自閉症の方がいる場合は多少その確率があがると言われています。
発症時期は、胎児の時点から3歳までで、言葉・認知などの発達に遅れが起き、主に以下の3つの特徴がみられます。
- 呼びかけへの反応がない
- 言葉への理解ができない
- 要求を言葉で表さない
- オウム返しをする
- 目を合わせない
- 表情が変わらない
- 相手の気持ちを理解しにくい
- 置かれている状況などを理解しにくい
- 体をゆらしたり手を動かしたりする
- 手順などに固執する
- 同じものへ興味を示し続ける
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妊娠時の活性酸素が発達障害・自閉症の原因
まず、活性酸素が増える『喫煙』に関しては、自閉症のリスクが1.4倍以上にもなると言われており、『飲酒』に関しても、活性酸素が大量に発生するので良くないとされています。
また、活性酸素の処理がスムーズに行かなくなる『高年齢での出産』や『ワクチン接種』・『食事による野菜や果物不足(活性酸素を除去するビタミンとミネラル不足)』・活性酸素を発生させる『ストレス』『食品添加物』『肥満』『農薬』『魚介不意に含まれる水銀』『医薬品』『放射性物質』『化学物質』なども挙げられています。
他にも、活性酸素とは別で『夏の妊娠』『帝王切開』『不妊治療』も原因になるのではないかと考えられています。
※活性酸素とは酸素が体内で変換されたもので、細菌やウイルスを退治するものの、細胞を傷つける作用があると言われています。
妊娠中の検査方法は?兆候は?いつから判別できる?
胎児の、外表奇形や先天性異常は、出生前診断で行えますが、発達障害・自閉症に関しては脳内の問題とされているため、『1歳半からの検査(小児科)』の検査となります。
検査方法は、言語等の判断、医学的情報(出生〜現在)、診察所見、血液検査、頭部画像検査、心理発達検査などが挙げられており、総合的に自閉症かどうかを専門医師が判断します。
セルフチェックをするよりも正確な判別が行えますし、治療方法(運動や言語訓練や指導など)の提案もあるので、疑いがある場合は、お近くの小児科で検査をしてもらいましょう。
早期発見による早期治療で子供の負担を減らすことができるといわれているので早めの受診がおすすめです。
胎児を発達障害、自閉症から守る為の妊娠中の生活習慣の注意点
赤ちゃんを守る為に、妊娠中や出産後に注意すべき生活習慣のポイントをまとめております。
特にタバコ・アルコールは発症の確率があがりやすいと言われていますし、母親の意識部分の問題でもあります。子供の為にも妊娠中は絶対に控えましょう。
- 妊婦さんや2~3歳の子供にワクチンは打たない
- 妊娠さんや2~3歳の子供に薬は控える(日ごろからマスクやうがい手洗いなどをする)
- 妊娠中や赤ちゃんの前でタバコを吸わない(他人が吸っている場所も行かないようにする)
- 妊娠中のアルコールの摂取は控える
- 妊娠中はなるべくストレスをためないようにする
- 緊急の場合を除き帝王切開ではなく普通分娩にする
- 赤ちゃんが触れる食器や玩具などは化学物質が溶け出さないものにする
予防の為に食事で意識すること
食事に関しては、発達障害・自閉症の原因とされる『水銀を含む魚介類は控える』ことがあげられます。
食材に関しては、なるべく『無農薬でいて放射能検査済みの安全なもの』が好ましく、栄養が偏らないように『バランス良い食事(特に野菜や果物)』を心がけ、カロリーオーバーによる肥満にならないように『腹八分目』にすることも大切です。
同時に、コンビニやファーストフードなどは食品添加物だらけと言われていますので控えることに越したことはありません。
赤ちゃんの発達障害や自閉症が発症する特徴として、以下の栄養素が不足しがちという研究結果が報告されておりますので、意識して摂取するようにしましょう。
共通して不足している栄養素 | 栄養素が含まれる食材 |
---|---|
マグネシウム | 納豆・たくあん・あおさ・赤みそ・わかめ・ひじき |
亜鉛 | 納豆・チーズ・牡蠣・レバー・牛肉・抹茶・ビーフジャーキー |
ビタミンA | 味付けのり・春菊・うずら卵・ほうれん草・にんじん・レバー |
ビタミンB群(B1・B2・B12・B9・B7・B6・B5・B3) | 肉・魚・大豆・野菜・乳製品 |
ビタミンD | 肉・干ししいたけ・さんま・きくらげ・鮭 |
ビタミンE | かぼちゃ・アーモンド・うなぎ・モロヘイヤ・赤ピーマン |
オメガ3脂肪 | ごま・くるみ・サンマやサバなどの青魚 |
カルニチン | ヨーグルト・牛乳・ラム肉・ヤギ肉・マグロ |
セレン | たまご・牛乳・かつお節・ひまわりの種・うなぎ |
以上の栄養素を不足しないように気をつけましょう。
妊娠時に葉酸の摂取で自閉症リスクが低減する可能性がある
赤ちゃんの『神経管閉鎖障害』のリスクを軽減する為に、妊娠前から葉酸を飲むということが、日本でもやっと認知されつつあります。
その葉酸は、神経管閉鎖障害のリスクを低減する働きに加え、自閉症リスクの低減に関わるがある可能性があるという研究結果の報告もあります。
ノルウェーの研究機関の発表では、妊娠4週前から妊娠8週までの『葉酸』の摂取で、言語発達遅滞とされるリスク低減したとされています。研究では妊娠中期から葉酸を摂取しても有意な結果は得られなかったとされている為、妊娠前後の葉酸摂取が大切だということが分かります。
- 参考記事(外部・英文)
- 母親の葉酸サプリメントの使用と小児における自閉症スペクトラム障害のリスクとの関連
葉酸の自閉症のリスクとの関係性は、まだ確実なものとは言えないようですが、一部の機関で妊娠4週前から妊娠8週までの摂取による研究結果でリスク低減がされたという報告があることから、葉酸サプリメントを飲むもっとも大切な期間は妊娠前から初期段階ということが分かります。
その他の葉酸の摂取期間別の働きを以下を参考にして頂けたらと思います。
まとめ
赤ちゃんの発達障害・自閉症は、最近では遺伝ではなく飲酒や喫煙など赤ちゃんが置かれる環境が原因となるケースが多いとされています。
同時に、禁酒や禁煙などの生活習慣や食事などに気をつけることで、リスクを低減することは可能とされているので、妊活中から気を配っておけば、限りなくリスクを低減することが可能と言えます。
妊娠前から妊娠8週目までの葉酸の摂取で、出生児の自閉性障害リスクの低下に関係しているという研究報告もあることから、葉酸の摂取は妊娠前から行うことが良いとされています。
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